英国FRC、ゴーアヘッド・グループの監査を巡りデロイトに605万ポンドの制裁金 ─ 不正リスク評価・職業的懐疑心の欠如を認定
GBイギリス
2026.10.08掲載: 2026.10.10
英国FRC、ゴーアヘッド・グループの監査を巡りデロイトに605万ポンドの制裁金 ─ 不正リスク評価・職業的懐疑心の欠如を認定
概要
英国財務報告評議会(FRC)のExecutive Counselは、ゴーアヘッド・グループ(Go-Ahead Group plc)の2016年6月期〜2020年6月期の連結財務諸表監査について、デロイト(Deloitte LLP)に対し605万ポンド(当初1,100万ポンドから早期解決・協力による減額後)の制裁金および公表による厳重譴責等の制裁を科す最終和解決定を下した。
- 対象:英国で法定監査を実施する監査法人、および監査品質・ガバナンスを監督する企業の経理・内部監査部門。
- 内容:傘下鉄道事業会社が運輸省(DfT)からの過大受領額(累計約3,000万ポンド超)を開示せず利益計上した事案等について、デロイトが職業的懐疑心を欠き不正リスク評価・監査証拠の検討が不十分だったと認定。制裁金605万ポンド、公表による厳重譴責、監査報告書が要求水準を満たしていなかった旨の宣言、根本原因分析報告書の提出命令を科した。
- 位置づけ:2026年10月7日付の最終和解決定通知(10月8日公表)であり、FY21監査は2024年12月に制裁なしで調査終了済み。
実務メモ
背景:英国では監査法人に対するFRCの懲戒・制裁事例が相次いでおり、不正リスク評価や職業的懐疑心の発揮が監査上の重点論点となっている。
実務への一言:英国に現地法人・子会社を持つ日系企業グループは、監査法人の品質管理体制や不正リスク対応の実務について、本件を参考に自社の監査契約・内部統制の運用を確認しておくとよい。
| 国・地域 | イギリス |
| 発信機関 | Financial Reporting Council(FRC) |
| トピック | 会計基準 |
| 公開日 | 2026.10.08 |
