EFRAG、IFRS17「年次コーホート」適用免除の見直し延期を欧州委員会に要請
EFRAGサステナ基準諮問機関
2026.09.25掲載: 2026.09.26
EFRAG、IFRS17「年次コーホート」適用免除の見直し延期を欧州委員会に要請
概要
EFRAGは欧州委員会に書簡を送付し、IFRS17(保険契約)における年次コーホート要件の適用免除規定について、2027年末までに予定されている見直しを、IASBによる制度導入後レビュー(PIR)完了後まで延期するよう要請した。
- 対象:世代間相互扶助型・キャッシュフロー連動型の保険契約についてIFRS17の年次コーホート要件の適用免除を利用しているEU域内の保険会社。
- 内容:2021年11月の規則改正で導入された当該適用免除は、欧州委員会がIASBのPIRの結果を踏まえて2027年12月31日までに見直すこととされている。しかしIASBによるPIR着手の議論は2026年第4四半期に始まる見込みで、期限までにPIRの知見を反映することは困難な状況にある。
- 位置づけ:EFRAGは、PIR完了前に適用免除の変更・撤廃を行うことは、広く利用されている当該免除措置の性質上、保険会社に不必要な混乱と多大なコストを生じさせかねないと指摘している。
実務メモ
背景:IFRS17年次コーホート要件の適用免除は、EU域内の保険会社の実務に広く定着している経過措置であり、その存廃はIASBのPIRの進捗と密接に関わっている。
実務への一言:保険関連事業を持つ日系企業グループのEU子会社・保険引受会社は、当該適用免除の見直し時期が今後変更される可能性があることを踏まえ、IFRS17の会計処理・開示方針の見直しタイミングについて、欧州委員会の対応方針とIASBのPIR着手時期を継続的に注視しておく必要がある。
| 国・地域 | EU |
| 発信機関 | EFRAG |
| トピック | 会計基準 |
| 公開日 | 2026.09.25 |
