オランダ税務当局からの郵便が順次デジタル化|法人のデジタル郵便切り替え手続き

オランダ税務当局からの法人向け郵便デジタル化のお知らせを表すイメージ
オランダ税務ニュース・実務解説

オランダ税務当局(Belastingdienst)からの郵便が順次デジタル化
─ 法人の「デジタル郵便」切り替え手続きと実務ポイント

オランダ税務当局(Belastingdienst)は、企業向けの郵便物を段階的にデジタル化しています。紙の郵便物を受け取らず、デジタルのみに切り替えたい場合は、法人向けポータル「Mijn Belastingdienst Zakelijk」から任意で設定できます。本記事では、切り替えの背景と具体的な手続き、日系企業が押さえておきたい実務ポイントを整理します。

発表日:2026年9月8日情報源:Belastingdienst.nl対象:VAT(付加価値税)関連書面から順次拡大

情報源

  • オランダ税務当局(Belastingdienst)ニュース「Zakelijke post alleen digitaal ontvangen? Geef nu uw keuze door」(2026年9月8日付)
  • Belastingdienst.nl「Ik wil mijn zakelijke post alleen digitaal ontvangen – hoe regel ik dat?」(2026年9月9日更新)

本記事は上記の公式情報に基づき2026年10月時点の内容を解説したものであり、税務・法務上の助言を構成するものではありません。デジタル郵便の対象範囲は今後拡大される予定であり、最新の状況は必ず一次情報でご確認ください。

📝 3分でわかる変更点サマリー

忙しい方向けに、今回のお知らせのポイントだけを簡単にまとめました。詳しい内容は各章をご覧ください。

  • ✓何が起きているか:オランダ税務当局が企業向け郵便物を段階的にデジタル化しており、まずはBTW(付加価値税)関連書面から対象になります。
  • ✓任意の選択:紙の郵便をやめてデジタルのみに切り替えるかどうかは、企業側が任意で選べます(オプトイン)。
  • ✓設定場所:法人向けポータル「Mijn Belastingdienst Zakelijk」の「Mijn gegevens」>「Voorkeuren voor post en e-mail」から設定します。
  • ✓ログイン手段:DigiD、eHerkenning、またはEU圏で認められたログイン手段(European login)が必要です。
  • ✓メール確認が必須:通知用メールアドレスを登録し、24時間有効な確認コードを入力して本登録が完了します。
  • ✓代理人も対応可:税理士等の代理人(gemachtigde)がいる場合、その人が代わりに設定できます。
  • ✓確認場所:切り替え後のデジタル郵便は、ポータル内の「Berichten」で確認します。
目次

1
背景 ─ なぜ今デジタル郵便なのか
BACKGROUND

オランダ税務当局(Belastingdienst)は、安全かつ慎重にデジタル郵便を実現するため、企業向けの郵便物を段階的にデジタル化しています。まずはBTW(付加価値税)関連の書面から順次デジタルで受け取れるようになり、その後、他の BTW 関連書面、さらにその他の事業関連税の書面へと対象が広がっていく予定です。

紙の郵便を受け取らず、デジタルのみに切り替えるかどうかは、現時点では企業側の任意の選択(オプトイン)です。切り替えを希望する場合は、法人向けポータル「Mijn Belastingdienst Zakelijk」から設定します。

2
対象となる方・前提条件
WHO

本件の対象は、オランダで事業を行う法人・個人事業主(ondernemer)です。切り替えには、以下のいずれかのログイン手段で「Mijn Belastingdienst Zakelijk」にアクセスできることが前提となります。

  • DigiD
  • eHerkenning
  • EU圏で認められたログイン手段(European login)

なお、個人(プライベート)としての郵便については別の仕組みで、MijnOverheidの「Berichtenbox」から設定します。本記事では法人向けの手続きを中心に解説します。

3
デジタル郵便への切り替え手順(4ステップ)
HOW TO SWITCH

紙の郵便をやめてデジタルのみに切り替える手続きは、以下の4ステップです。

1

Mijn Belastingdienst Zakelijkにログイン

DigiD、eHerkenning、またはEU圏で認められたログイン手段(European login)でログインします。

2

「Voorkeuren voor post en e-mail」に進む

「Mijn gegevens(マイデータ)」の中にあります。

3

通知用のメールアドレスを入力

デジタル郵便が届いた際に通知を受け取るメールアドレスを入力し、「Opslaan(保存)」を選択します。

4

メールアドレスを確認

登録したメールアドレス宛に24時間有効な確認コードが送られます。「Mijn gegevens」>「Voorkeuren voor post en e-mail」でコードを入力し、「Bevestigen(確認)」をクリックすると登録が完了します。

実務上の留意点
確認メールが届かない場合は、登録したメールアドレスが正しいか、または迷惑メールフォルダに振り分けられていないかを確認するよう案内されています。

4
デジタル郵便はどこで確認する?/選択の変更
WHERE & CHANGE

切り替え後のデジタル郵便は、「Mijn Belastingdienst Zakelijk」内の「Berichten(メッセージ)」に届きます。デジタル郵便が届くと、登録したメールアドレスに通知が送られます。

一度デジタルに切り替えた後でも、選択を変更することは可能です。「Mijn Belastingdienst Zakelijk」にログインし、「Mijn gegevens」から「Voorkeuren voor post en e-mail」に進むことで、いつでも設定を見直せます。

5
代理人(gemachtigde/税理士等)による対応
AUTHORIZED REPRESENTATIVE

税理士やその他の代理人に税務手続きを委任している場合、その代理人(gemachtigde)がデジタル郵便の設定を代わりに行うことも可能です。自社でログイン手段を持たない場合や、設定作業を専門家に任せたい場合は、委任(machtiging)の手続きを通じて対応できます。

6
日系企業における実務上の留意点
PRACTICAL NOTES

デジタル郵便への切り替えは現時点では任意ですが、制度の性質上、以下の点は実務上あらかじめ確認しておくことをお勧めします。

  • 通知用メールアドレスの管理:デジタル郵便に切り替えると、重要な通知もメール通知と「Mijn Belastingdienst Zakelijk」上の確認が頼りになります。特定の個人の受信箱ではなく、複数人が確認できるメールアドレスを登録するなど、見落としを防ぐ運用を検討する価値があります。
  • ログイン手段の整備:ポータルへのアクセスにはDigiD・eHerkenning・European loginのいずれかが必要です。日本本社から現地法人を管理している場合、誰がどのログイン手段でアクセスできるかを事前に整理しておくと安心です。
  • 現地税理士との役割分担:現地の税理士等が税務代理人(gemachtigde)として登録されている場合、その代理人が設定や日常的な確認を担うという選択肢もあります。自社対応と代理人対応のどちらが実務上望ましいか、整理しておくとよいでしょう。
  • 対象範囲の拡大を見据えた準備:現時点ではBTW関連書面が中心ですが、今後他の事業税の書面にも対象が広がる予定です。段階的な拡大を踏まえ、早めに運用体制を検討しておくことも一案です。

一次情報リンク

  • Belastingdienst.nl「Zakelijke post alleen digitaal ontvangen? Geef nu uw keuze door」(2026年9月8日付ニュース)
  • Belastingdienst.nl「Ik wil mijn zakelijke post alleen digitaal ontvangen – hoe regel ik dat?」(2026年9月9日更新、手続き詳細ページ)

本記事は上記の公式情報に基づき2026年10月時点の内容を解説したものであり、税務・法務上の助言を構成するものではありません。実際の手続きにあたっては、必ず最新の一次情報をご確認のうえ、必要に応じて現地の専門家へご相談ください。

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