英国歳入関税庁、プラスチック包装税におけるマスバランス方式の準備ガイダンスを公表

GBイギリス
ガイダンス 税務
2026.08.28掲載: 2026.08.29

英国歳入関税庁、プラスチック包装税におけるマスバランス方式の準備ガイダンスを公表

概要

英国歳入関税庁(HMRC)は、化学的リサイクルプラスチックをプラスチック包装税(Plastic Packaging Tax)の申告で考慮する際に用いる「マスバランス方式」の準備に関するガイダンスを公表した。2027年4月1日から適用が義務化される。

  • 適用時期:2027年4月1日以降、化学的リサイクルプラスチックを申告に反映する場合はマスバランス方式の使用が必須となる(使用しない場合はバージンプラスチック扱い)。
  • 対象事業者:英国内で化学的リサイクルプラスチックを用いて包装部材を製造する事業者、および海外で同様に製造された完成包装部材を英国に輸入する事業者。
  • 認証要件:マスバランス方式を用いるには、サプライチェーン上の全事業者が最低要件を満たす第三者認証スキームの認証を受けている必要がある。
  • 今後の予定:詳細な記録保存・不遵守時の罰則に関する追加ガイダンスは2027年初頭に公表予定。
実務メモ

背景:英国のプラスチック包装税は、再生プラスチック含有率が30%未満の包装材に課税する制度である。従来はメカニカルリサイクル(機械的再生)由来のプラスチックのみが明確に区別可能であったが、ケミカルリサイクル(化学的再生)由来のプラスチックはバージン材と区別がつかないため、サプライチェーン全体での認証に基づく按分計算(マスバランス方式)の枠組みが新設される。

実務への一言:英国で包装材を製造・輸入する日系企業(特に化学メーカー、包装資材メーカー、消費財メーカー)は、自社または取引先がケミカルリサイクル由来のプラスチックを使用している場合、2027年4月の義務化に先立ち、サプライチェーン上の認証取得状況を確認し、認証書・帰属宣言書(attribution declaration)の受領・保管体制を整備する必要がある。記録は6年間の保存が求められるため、社内の文書管理フローの見直しも検討すべきである。

一次情報を見る
国・地域イギリス
発信機関HM Revenue & Customs(英国歳入関税庁)
トピック税務
公開日2026.08.28
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