オランダ税務当局、給与所得控除の重複適用を防ぐため給与税申告用モデル様式を改訂
NLオランダ
2026.08.24掲載: 2026.08.29
オランダ税務当局、給与所得控除の重複適用を防ぐため給与税申告用モデル様式を改訂
概要
オランダ税務当局(Belastingdienst)は、従業員・受給者が雇用主等に提出する「給与税申告用データ提出モデル様式」を改訂したと公表した。複数の雇用主・給付機関で給与所得控除(loonheffingskorting)が重複適用される事態を防ぐことが目的。
- 対象様式:一般従業員・受給者向け様式、および学生・生徒向け様式(学生等控除制度の申請・停止も兼ねる)の2種類。
- 改訂内容:設問を明確化し、他の雇用主・給付機関が既に控除を適用しているかの確認方法や、重複適用の解除方法についての説明を拡充。
- 背景:給与所得控除が2箇所以上で重複適用されると、所得税確定申告時に追徴課税が生じるケースが多いため。
- 公表日:2026年8月24日。
実務メモ
背景:オランダでは従業員は給与所得控除(賃金税・国民保険料の税額控除)の適用先を1つの雇用主・給付機関に限定する必要があるが、副業や兼業の増加により重複適用の申告漏れが常態化している。今回の様式改訂は罰則強化ではなく、申告時点での従業員側の誤解を防ぐための様式改善という位置付けである。
実務への一言:オランダに現地法人・支店を有する日系企業は、新規採用者や副業を有する従業員から給与税申告用データ提出モデル様式を取得する際、改訂後の様式(2026年8月24日以降版)を使用しているか人事・給与担当部門で確認することが望ましい。特に非常勤・副業者を雇用する場合は、当該従業員が他の雇用主で既に控除を適用していないかを様式上の設問で必ず確認し、重複適用による従業員の追徴課税トラブルを未然に防ぐ運用を徹底すべきである。
| 国・地域 | オランダ |
| 発信機関 | Belastingdienst(オランダ税務当局) |
| トピック | 給与・社会保険 |
| 公開日 | 2026.08.24 |
