スペイン、中小企業向け法人税率の段階的引き下げが2026年から開始 ─ 中規模企業は23%に
ESスペイン政府
2026.01.01掲載: 2026.07.25
スペイン、中小企業向け法人税率の段階的引き下げが2026年から開始 ─ 中規模企業は23%に
概要
スペインでは2024年に成立した税制改正法(Ley 7/2024)に基づき、中小企業(ERD:Entidad de Reducida Dimensión)向け法人税率の段階的引き下げが2026年から本格的に始まった。売上高1,000万ユーロ以下の中規模企業は2026年に23%(従来25%)、以後2029年に20%まで段階的に引き下げられる。売上高1,000万ユーロ超の企業は引き続き通常税率25%が適用される。
- 中規模企業(売上高1,000万ユーロ以下):2026年は23%(経過的軽減税率)。以後、2027年22%、2028年21%、2029年以降20%と段階的に引き下げ。
- マイクロ企業(売上高100万ユーロ未満):累進税率を採用し、課税所得の最初の5万ユーロまでは19%、それを超える部分は21%。
- 大企業(売上高1,000万ユーロ超):2026年も通常税率25%が維持され、引き下げの対象外。
- 申告期限:2025年度分の法人税申告期限は2026年7月25日。
実務メモ
背景:Ley 7/2024はスペインの中小企業の国際競争力強化を目的に、法人税率を段階的に引き下げる制度を導入した。売上高規模によって適用税率・引き下げペースが異なる複雑な制度設計になっている点に注意が必要。
ポイント:スペイン子会社の売上高が1,000万ユーロ以下の場合、2026年度から段階的な税率引き下げの恩恵を受けられる。売上高がボーダーライン付近の場合は、区分によって適用税率が大きく変わるため、事前の試算が重要。
実務への一言:スペイン子会社の売上高規模に応じて適用される法人税率が今後数年で段階的に変わるため、中期の税負担予測を立てる際は、現地の税理士に最新の税率スケジュールを確認しておくとよいでしょう。
| 国・地域 | スペイン |
| 発信機関 | スペイン政府(Ley 7/2024) |
| トピック | 税務 |
| 公開日 | 2026.01.01 |
